黒山健一選手 1/11 ロングロングサワー(一郎氏動画解説)


 

300m沢の半分までが完成しました。

ここまでは動画で見ての通り、いかにもバイクで走れそうな沢って感じの単なる沢ですが、まだまったく完成していませんが、この先からが命のやり取り沢、残り150m。
SSDT風に“ラゲンロックス”と呼んでいる大きな岩が何個も出てきたり、滝登り、ここでは“アカラダーの滝”と呼んでいますが、この滝登りも命のやり取りで落ちたらけっこう危ないのです。

そしてそして、この300m沢の最後に、とどめのネーミング「パイプライン」が本当に存在するのです。
SSDTに出てくる発電用の水を落下させるパイプラインではありませんが、2本のパイプではなく2本のヒューム管が本当に並んでいるのです。

今のトライアル、スペイン人強しで「岩の上トライアル」の全盛期ですが、トライアルの源流、トライアル発祥の地のイギリストライアルは「沢を走る」で、今一度、沢の走りにたち戻るのも必要かもしれませんね。

さて、スペインのライダーは「ガニ股」では乗りませんが、黒山選手の沢の走りを見ていただけると分かりますが、ポイントポイントで股を広げたり伸ばしたりして、いわゆる「ガニ股乗り」をしています。

この「ガニ股乗り」はイギリス人特有の乗り方で、ランプキン.コーリー.ジャービス皆さん同じ乗り方をします。
つまり、この乗り方が一番沢の走りにあっているし楽なんでしょうね。

「さあ皆さん、ガニ股乗りの練習をしましょう」は、実際に沢を走らないと無理。
黒山選手も普段は普通の乗り方で、沢では見ての通り「ガニ股乗り」と使い分けています。

「相手を見て態度を変える」ではないですが「走るセクションを見て走り方を変える」も大切ですね。

 

※下の動画は、歩いてみた様子