全日本開催の歴史ある岡山県原滝山会場の地形は、ズバリ、簡単な素人向けのセクションの作りにくい、あるレベル以上の人でないと楽しめない会場というか場所です。その理由は、ゴロゴロ岩や岩盤が「ヤスリみたいでグリップが良すぎる」から、「どこでも登ってしまって後が危ない」ですね。でもまあ反面、雨が降るとバイクが前へ進まなくなる地形でもあり、乾いていようが濡れていようが、危ないむつかしいに変わりのない場所でもあるのです。

(前日土曜日は、二男の陣くんのライセンス講習会)

2歳年上の小4の兄貴は、昨年に9歳になりMFJジュニアライセンスの講習を受け「トライアル国内B級ライセンス」を、すでに取得しています。いきさつルール規則は省きますが、来年9歳になります小2の二男の陣は、今年12月にライセンス講習を受けておけば、来年は1月から正式に公認大会に出場出来て、9歳誕生日になると晴れて国内B級ライセンスをいただけ、それまでに出場した公認大会のすべてのポイントが有効になるルールなんだそうです。

ということで、デナシオンでここ2年連続ヨーロッパでお世話になっております、MFJトライアル委員長の西英樹さん直々に、陣にジュニアライセンス講習をたった一人ながら徹底的に指導をいただきました。それも、むつかしい地形の原滝山会場でです。

年齢が足らずに運転免許証の取れない年齢の、子供のためのライセンス講習会ですが、

①規則の解説→机でのお勉強
②腕前はどうか→実際のライディング

の二つの見極め。
このうちの、②腕前はどうか→実際のライディングは、西さん曰く「いやほど見て知っているから免除」ということで、お話座学のお勉強のみで合格とあいなりました。

陣くん、日本のトライアルの頂点に君臨する西さんは「ヨーロッパで一緒に遊んでくれたトライアル好きのおじさん」くらいにしか思っていなくて、緊張することもなく二人でヨーロッパの延長線そのままで楽しそうな講習会でした。

(紅一点、きれいどころの智恵子抄)

5年やりました黒山レーシング/女子部の優等生というか残党の広島の智恵子お嬢、紅一点、きれいどころで頑張っておられましたよ。まだ3年前のシェルコ300にお乗りですが、すでに’18年スコルパ300をご注文済みで現在入荷待ち状態。

見よこの攻めのライディングフォーム、女の人はある年齢以上になると「怖いもんナシ」になると申しますが、ややその年齢に近くなってきていますので、いい意味でライディングも怖いもんがなくなり、攻めのライディングをいたるところで見せつけてくれていました。

このクルリと回ればなんでもない右ターンですが、攻めすぎて勢いがつきすぎ体がついていきませんので、こうなりました。

女子の場合、思いっきり行けば簡単なのに、怖がっておびえおびえ行くもんでよく転びますが、反対に智恵子お嬢はいつも攻めすぎていつも転びます。これは根が「熊本おごじょ」だからの根性だから仕方ないかも。

(陸と陣の、智恵子と同じターンです)

智恵子お嬢が転んだ右ターンの、同じ右ターンの陣。陣は智恵子お嬢と同じくらいの速さのターンで曲がりますが、目と体がついていきますので簡単にクリーン通過です。

曲がり切ると少しの段差凸凹岩を越えてアウトですが、ややこしいところは飛んで行くライディングの陣は必然的にこの攻めの格好のままアウトします。

同じターンの陸くんですが、陸はネチネチ走法が得意でゆっくり前タイヤのラインを選んで走ります。もち、クリーンでしたよ。

ネチネチの陸くんは、陣くんみたいに飛んだら簡単なのにゆっくりカタツムリみたいに(ナメクジみたいにとも言いますが)こんなゆっくりライディングでアウトします。

兄貴二人の対照的なライディングを見ている三男のタオくん、どう思って見ているのでしょうかね。

(広島県警さんも頑張っています)

「どちらの県警さんですかぁ〜??」と聞きますと「広島県警です」のご返事。「今年の白バイ大会はどうでしたぁ〜??」と聞きますと「恥ずかしいです」のご返事。来年は雪辱すべく、お二人の県警さんが出場なされていて頑張っておりました。

(簡単そうでしょう)

この写真だけを見たら、簡単そうでしょう。でもね、ここ原滝山は天気で乾燥していたらヤスリ岩ですんで、どこでも登れそうで危ないむつかしい、の危険極まりない会場なのです。

単純な3速全開ヒルクライムとか、ちょっとした斜面のターンとかはない代わりに、まっすぐの上り直線の設定をしてもギザギザ岩や岩盤がむき出して、それはそれでむつかしいのでした。

(結果は陣くん優勝で、陸くん4位)

8セクション×3ラップ=24セクションの結果は、この通りで、陣くん優勝で陸くんは3位に9点差の4位でした。陣くんのところに(なし)と書いてあるのは、ライセンスなしの意味ですね。

(3位までお並びです)

昨日の土曜日に、小2の陣くんに講習会をしていただいた西委員長が左に仁王立ちなされていますが、陣くんに「②腕前はどうか判定→免除」をしたいきさつじょう、陣くんがその通りの腕前を見せてくれたので、一安心というところですね。

2週間後は京都亀岡トライアルランドでトムスカントリートライアルの大会参加。亀岡会場は「前振り後ろ振り」ができないと走れないセクション設定が多いんで、まあそれしか作れないといえばそうなんだけど、力がなくて振れない陸と陣にはむつかしいかもしれない。
まあ、やられてなんぼの大会参加ですので、頑張りますね〜♪