少年ブラック団 今日の練習 12/20


今日の練習②

ちびっ子達にセクションを作って練習させていますが、まず、何も言わずに「自分でラインを決めて」走らせます。
これを3ラップさせて、どうしても行けない場合と、行けているけどそれは間違った行き方の場合は、私が指導してなおさせます。
「船頭多くして船山に登る」のことわざの通り、指導者は一人がベストなので、二郎お父さんは黙ります。
また、健一がついてきて教えるときは、私は黙ります。
スポーツの世界、一番上手い人のお言葉が常に正しいのです。

今日の練習①の動画②にあるように、二人ともにまったく歯が立たないので私が「ラインとアクセルの戻し」を教えます。
子供はどんなことでも言われた通りにしますが、女子部はそこに恐怖が入るともう教えてもその通りにはしません。
だからこそ、頭というか知恵の完成していない、怖さを知らない時期に正しく刷り込むのが大切な次第。

で、ラインとアクセルの戻しを教えてもらった通りにすると、証拠動画のとおりに二人ともに登れました。
ラインの違いは動画では分かりませんが、頂点付近のアクセルの戻しは音を聞いていたら分かりますよね。

この登り、女子部は由美子とメーテルだけが登った岩盤で、あと全員「怖い怖い」と申して、途中から左に逃げておやめになりました。
最初にクリーンしたのが由美子だったので、今は由美子岩盤と呼んでいます。

動画の③は黒山選手の「とにかく全開全開に耐える慣れる練習をさせろ」の、典型のアクセル全開ぶっ続けヒルクライムの練習。
見ての通り、まっすぐではなくてやや右に左にと高さギャップのあるヒルクライムを、回数を決めてやらせます。

ステアケースの練習は警察的訓練「疲れて意識を失いながらやるのと身につく」をやると、必ず怪我をします。
でも、ヒルクライムは「疲れて意識を失いながらやっても」大丈夫な練習ですが、ちびっ子達にこれをやらせると、ハンドルにぶら下がって登っていっているので体力がすぐになくなり、これも危険な練習の部類。

本日はちびっ子達にとっては「岩盤登りやってヒルクライムやって」と、けっこうハードな練習でしたね。お疲れ様ぁ〜。

今日の練習①

先代ブラック団の“鉄の掟”のひとつに「絶対にエスケープ(申告の5点)は許さん」です。
テクニック的に無理なセクションはエスケープしてもよろしい、というMFJルールがあるのですが、ブラック団はこれを許さず「必ず撃沈すると分かっていても突撃せよ」ですね。

この掟に反発したのが加賀お父さんと野崎お父さんで「1ラップ2ラップ目はいいですけど、時間がない3ラップ目にそれをやって跳ね返され、マシントラブルになるとタイムオーバーになる」の言い分。
鬼隊長の私は「それでも許さん、掟に従わないのなら組を去れ!!」の激命。

ある年の世界選手権ドイツ大会はかたり草がありまして「日本人だけがチャレンジして、そのうちの二人だけが登った」という伝説の超ステアケースがあります。
この年は小川.黒山.藤波.田中の4人が参戦していた時期で、私の教え「ステアケースは振られようが登れないと分かっていようが、突撃をやめるな」を守ったというよりも、小さなうちの刷り込みがそのまま出てしまった感じ。

このこと以後、どの大会も難しい危ないセクションやステアケースは、日本人が来てやるまで観客はその場を離れないようになったのは事実です。

動画①も動画②も、動画の前の写真で載っているように、ちびっこお遊びバイクでは無理な角度と高さの岩盤の登りです。
正面から見ると、まさに緑の岩肌にしか見えません。

黒山選手も「行けないと分かっている登りでも、小さいうちから突撃するクセをつける練習をさせろ」と、私と同じ指導方法を勧めます。
ということで、本日は「撃沈して痛い目にあう」練習ですね。