少年ブラック団の成長練習記録動画 -1- (更新)


ヒルクライムGOGO!!!

動画のこの登ってUターンする場所は「まゆみ殺しのUターン」と命名されたUターンです。
斜面のUターンは、横からゆるやかに登っていってゆるやかに下ってくるのは簡単ですが、それの角度がきつくなればなるほど難しくなります。
まっすぐに登っていって鋭角180度ターン、また、まっすぐに帰ってくるのは最高難易度ですね。

また、単に上にある木一本を回ってくるのは簡単ですが、登りも下りも左右いたるところにある木をすりぬけてUターンするのは、むつかしいことプラスに、下りは「木にぶつかる」という恐怖が入ります。

このヒルクライムUターン、動画②の陸くんがストップしている通り、頂点のここまでは誰でもとは言いませんが女子部の“まゆみ”でも届きます。
で、この頂点の部分の杉の木の向こうをかわしてUターンするのも、割と簡単なんですが、下る先の一番ぶつかりそうなところに、また杉の木があるのです。

「怖がらない」という最高の武器を、生まれ持っている田中善弘か山本昌也みたいな性格の陣は、ご覧の通り、なにもありません。
すごいのでも写真や動画で見ると、たいしたことないの典型で、実際のこのUターンはすごいのもさることながら“下りで杉にぶつかりそうで”危ないのです。

女子部で一番このパターンの上手かったというか怖がらなかったのが、広島のちえ子です。
ちえ子はステアケースや飛び降りは、すぐに震えあがるくせに、このUターンだけはどんなところでも何故か怖がらずに平気で行くのです。

まゆみはどんなUターンでも、動画②の陸くんのように上の頂点手前で必ずストップで、まゆみに聞いてみると「下りに入る前に、下り方向へ体重移動して、一瞬の無重力状態になるのが怖い」だそう。
ちえ子は、この事だけは「怖がらない」という持って生まれたものを持っているのかもしれない。

●チェンジのお勉強

動画③の陣ですが、左から入って登り上で右回りUターン、下って平地で左Uターンして、また今度は登って左回りUターンする動画です。
ヒルクライムうんぬんはどうでもよくて、ここで大切なのは陣のやった「チェンジ」なのです。

「チェンジの技術をしっかり身につける」のも一つの練習方法で、ここでは「3速から→1速→2速→3速」と3回チェンジをしていますが、これの手順が正しいのです。これは正しく黒山選手が教えました。

3速で登ってUターンして3速で降りてくる。下で2速に入れて、2速で平地の左Uターン。今度は3速に入れなおして、また登ってUターンして3速で降りてくる。
この場合は3速から2速に入れればいいのだけど、陣は教えられた通り、一度1速に落としてから2速にあげています。
これは黒山選手が「シフトダウンは必ず一番下の1速まで入れなおしてから、そこから2速にあげなさい」を守っての事。

1速で平地のUターンをすればいいのですが、Uターンのあと、もし登りの手前で「2速→3速」と2回もシフトアップするのに失敗するともう登れません。ですから2速で平地のUターンをする必要がるのです。

以上の事を陣は「自分で考えてやっている」のではなくて、教えられた事を忠実に守っているだけの事。
「いたらぬ知恵のつかないうちに正しい事を刷り込んでしまう」は、どのスポーツでもとても大切ですね。だからこそ、小さいうちからスポーツをやらせるべきなのです。

大人??子ども?? 

動画①の歩いてお遊びの丸太渡り、3人の孫が同じように渡っています。
誰が見ても3番目の幼稚園年中の太陽(たお)くんが、一番安定して渡っています。
渡るというよりも、走ってる。
実は私の手持ちの3枚のカードのうち、この一番ちびっこの陽くんが一番バランス力がいいものを持っているのです。
自転車に乗る時は、ある程度押してから飛び乗らないとフラフラしてしまいます。
その場に停止した状態から両足離して、いきなり乗ってこぎ始める人は少ないでしょう。
どっこい、この陽くんはその乗り方ができるし、意識せずにその乗り方をやっているのです。
バランス力は合格として、さてトライアルの頭はどうなのか、性格的に遠足の前の日もグッスリ眠れるのか、まだまったく分かりません。

で~き~た~!!!(°д° )!!

昨日と同じセクションの練習、練習前のミーティングで「クリーンするか、暗くなるかまでやめない」の約束。
動画①の陣は、インの丸太で転んでいます。これは別に陣だけでなくて陸も同じで、同じ丸太の越え方をしているから同じように転びます。

動画の②は陸も陣もいとも簡単に、転ぶ方がおかしいレベルでインの丸太を超えています。
これは私のたった一言のアドバイス、越え方方法を教えると別にむつかしくなくてすぐにやれることだし、単純に気がつかないだけで以後は動画②の通り、二人ともにストレスなしに越えています。

動画①の丸太越えと動画②の丸太越えの違いは何でしょうか。答えは専門用語でいうと「動画①はジャンプ型、動画②はシーソー型」で行っているの違いです。

動画①の越え方は、丸太の手前にあるキッカケ石で前タイヤ沿わせて浮かせています。
これだと、後ろタイヤが丸太に当たる時には前タイヤはかなり高い位置にあり、いきなり真下に叩きつけられます。
文章よりも証拠動画があるのでよく見てみましょう。

かたや動画②は、前タイヤは丸太の高さよりも浮かず、見た感じでは前タイヤは丸太の上地面をはっています。
アドバイスは以下のことだけ。

「りっ君と陣なあ、前タイヤが丸太の手前にある石に当ってからアクセルをあけているやろう」
「これをやめて、少し手前で前タイヤを浮かせてウィリーして、丸太の上に乗せて(当てて)ごらん」
「あとは何にもせんと、体で覚えている後ろタイヤが丸太に当たったらアクセルを戻してクラッチを切るだけ」
「さあ、やってみよう」

この説明している証拠写真が、動画①と動画②の間にありますので見てくださいね。

なんども書いていますが、こういう説明をして小1と小3が理解できるまで1年かかりました。
理解する頭がないと、いくら説明しても無理ですね。

女子部の時はこのことに勘違いしていて「大人だから出来ないことでも説明したら頭でわかるやろ」で、でも、いくら説明してさせても出来ないのです。
要は説明しても「トライアルの頭、理解力がない」のでした。

全国のお父さんたち、息子さんにいきなりトライアルをさせたらダメですよ。黒山選手が言うように、1年間はトライアルを我慢して、モトクロスコースみたいなところを、出来たら免許もナンバーもいらない林道ツーリングがベストだけど、ここをクラッチ付きチェンジ付きバイクで早く走らせること。

早く走るためには「バイクについている装置全部」を使わないと無理。

トライアル、始めにバイクのコントロール方法を身につけるには片寄った専門種目をやるよりも、トライアルバイクでオフロードを早く走るのが一番いいのかもしれませんね。

かっこいいぞ!!!♡

丸太とJ型ステアケースの組み合わせですが、この練習で一番大切なことは「手前の丸太をしっかりと越えること」ですね。
りっ君と陣も、最初は丸太を超えた途端に後ろタイヤが大きく左に滑ってアウト、つまり、丸太自体が進行方向に向かって少し左前に向いているもんだから、何もしなければ後ろタイヤは左に流れます。

動画の①と③がまさにこれ。

最初は「何にも教えずにやらせ失敗させ、それから教える」のがベストなんで、二人とも後ろタイヤを滑らせてそこでストップさせてから教えるの。
「陸と陣なあ、後ろタイヤが丸太の上に乗ったのは分かるやろ」「乗ったって分かったら、すぐにクラッチを切ってごらん」「滑らずに後ろタイヤが落ちるから、そこからまたクラッチをつないでみなさい」を教えます。

後ろタイヤが丸太の頂点まできたら「クラッチを切って」を教え、後ろタイヤを滑らさないのが練習目的。
陣の動画①の丸太を超えた部分を見てみると、わずかに後ろタイヤが左に流れていますが、これを瞬間クラッチを切って逃がしているのがわかります。
陸はパーフェクトなクラッチ切りができています。

最後のJ型ステアケースは、やっとけばそのうち行けるようになる高さレベルですので、「手前でふられようが何があろうが」登れないとわかっていても「突撃させる」のが、一番大切な練習方法。
「行けるのにビビってやめる」と、気合一発殴る蹴るですね。

大人になっての体罰は暴力ですが、小学生低学年までは「愛のムチ」と勝手に解釈しています。
タカヒサなんか手が痛いので、棒で叩いてた。

でも…頑張ろッ♡♡

バイクが左に降られてハンドルを左に切ってバイクを立て直そうとしたけど、前タイヤがつんのめってストップ。陣の体は止まらずに左の沢の水溜りに転がったのです。

陣は以前からそうなんですが「転ぶ寸前に必ず転ぶ場所を見ている」のを、本能的にやる子です。
この水溜りに転がるのも、よく見ると「瞬間、転ぶ場所を見ている」のが分かります。
これは「教えてできるもの」ではない部類に入り、最初から持っている陣はいいよね。

グダグダゃん……(´;ω;`)

動画①で、黒山選手がラインを指示しているけど、なかなか行こうとしない降りようとしない陸がいます。
これは怖がっているに他ならないのですが、陸がビビリでなくてごく普通の子なの。

ここでの指導は、下りのほん手前は「必ず左足をついて右足はステップに乗せる」ですね。
左ターンだから当然そうなるでしょう、とおおもいでしょうが、右足をつく癖のある人は左ターンでも右足をついてバイクを回そうとするのです。
女子部のまゆみが、もろにそれでした。

ハイ、下りの手前は「必ず右足をステップに乗せて、後ろブレーキを踏みながら」降りていきましょうね。

動画の②

ステアケースはどんなものであれ、まっすぐには狙わせません。必ず「曲がりながらか、曲がってすぐ」をやらせます。
このパターンは「左ターンしながら」ですので、遠心力に負けて最初はこうなります。
解決方法は「数やる」だけです。

ヒルクライム~⊂(‘ω’⊂ )))Σ≡GO!!

動画①の陸のライディングと、動画②の陣のライディングの違いが分かりますか。

動画①の陸は、助走のかなり手前からアクセルを開けているのと、登り切る最後までアクセルを開けっぱなしです。
かたや動画②の陣は、助走が陸よりも少なくて、登り切る手前でアクセルを戻しているので後ろタイヤが横滑りしていません。

この差は大きいのですが、はい、教えて出来る部類でなくて本能の領域です。

かわ~⊂(‘ω’⊂ )))Σ≡GO!!

動画①は陣、動画②は陸ですが「イギリス人ライダーの強さは“沢にあり“」で、乗り始めて1年して、やっとまともに沢が走れるようになりました。
RTL50Sは「トライアルごっこ」用バイクで、ホイルの径とエンデューロタイヤに空気圧0.5Kを思えば、驚異の走りです。

どちらの動画にも出てくる、最初のインで沢を横切り斜面をUターンしていますが、そのUターンの最中の向こう側に見える、おにぎりみたいな大きな岩は「たくみ岩」と言います。
成田匠さんが全盛期、黒山選手や藤波選手のことを「僕たち」と言って、裏山で教えていただいたときに「この岩は登れる」と言って最初に登った岩なのです。

古いね、とお思いでしょうが、いえいえもっと古いのがあって「坂口ロック」というのもあって、九州の元トップライダーだった坂口澄夫さんを知っている人はもう多くないかもしれませんが、その坂口さんが初めてチャレンジした岩飛びセクションもまだそのまま健在なのです。

この坂口岩飛び、フルサイズのバイクでないと無理だからりっ君と陣にはまだ先の話ですね。

今日も(*´∀`)ノ ありがとぅ♪

同じセクションを陸と陣がそれぞれ逆に走ります。動画①の陸のラインはすべて2速でいいのですが、逆走の動画②の陣のラインは出口の丸太並べは3速でないと無理で、セクションの中で正しくチェンジアップをする必要があります。

陸よりも陣の方が以前からチェンジが上手で、動画②の通り、丸太並べの手前のターンのところで一発で正しくチェンジアップをしているのが分かります。
陸は3回に1回はチェンジアップに失敗してしまいます。

p(*^-^*)q

歴史ある基本のダム型ステアケース、下に丸太を置いてやっていましたが「もうこれ以上はこのバイクでは無理」のもう一つ先の小さな石だけの、さらに高い右側をやります。この高さ、見ても分かる通りに陣の肩くらいの高さがありますね。

小1の陣は小3の兄貴より「身長も力も」ない分、しっかり膝を入れて伸び上がりを見せましたが、わずかに上に届かず失敗。すかさずお父さんから、慰めどころか「逃げ方が悪い」と怒られています。
陣の名誉のために報告いたしますが、以後、陣は連続でこのラインをクリーンで登りました。

兄貴の陸は、なぜかこのダム型ステアケースは見切っていて、膝の入れ方のタイミングがバッチリで落ちそうな気配なし。やっぱり、この頃から得て不得手があるのでしょう。

さぶぃ~~~んょッωω

動画①と②で、二郎お父さんが下で待っている沢の中への下り、女子部では結局、メーテルとちえ子だけが下りたというややこしい滑る下り。下りに怖がらないりっ君と陣も手こずっています。
この理由は簡単で、動画の①の陣が思い切って下る寸前の前タイヤの動きを見てみると、わずかですが右に滑っているのです。
動き滑りはわずかですが、ほとんど全体重がかかってのわずかな滑りは怖いですよね。これも「数やって克服」以外に練習方法はありません。

いろんな意味で大きな岩^^;

歴史の古いダム型ステアケース、動画の①と③のように膝が入る、膝の曲げ伸ばしうさぎ跳びが出来るようになって、このチビバイクではこれ以上は無理という高さまで登れるようになりました。

ステアケースをやりますと、必ず失敗して落ちることも大前提その落ち方転び方も練習課題。
動画の②は、陣がバイクを離すのが遅いとお父さんから怒られています。
このことは、先代ブラック団からの教育方針で、だから、先代ブラック団は私が教えているときは大きな怪我がなかったのです。
そのかわりにお父さんは、毎晩、夜なべで修理に追われていたのは今は懐かしいですね。

 ステア▼下り⤵︎

健一の指示の一番は「下りをしっかりやらせろ」です。私達から見ると健一は下りにビビらず怖がらない方だと思うけど、本人が言うにはヨーロッパの連中に比べると僕は下りに弱い、と申します。

下りは細かいテクニックを必要としないので、今のバイクRTL50Sで可能な下りを徹底的にやらせろ、ですね。
ということで、登ったステアケースは可能なら必ず下りをやらせます。

この「下りをしっかりやらせろ」の方針は、自転車をやめてトライアルを始めた頃からの方針だから、二人ともにけっこう簡単に女子部がやらなかった下りもビビリもせずに行きますね。

ステア▲のぼり⤴

このダム型ステアケースは、歴史が古くて私の駆け出しの頃、健一の駆け出しの頃、典型的なダム型ステアケースということで目をつぶってでもいけるくらいに1万回はやったステアケースの基本練習の岩です。
女子部も全員やらせましたが、結局、まゆみだけはとうとう最後まで登れませんでしたね。

孫にも50ccでやらせるとは夢にも思いませんでしたが、始めて約1年でこのダム型ステアケース練習に手が届きました。
まずは足元に丸太を何本も並べて、ダム型ステアケースではなくてJ型ステアケースになっていますが、壁に向かって突っ込むという恐怖心をなくすために、ぜひ必要な必須科目です。
まゆみはこの「壁に向かって突っ込む」のが、最後まで出来なかったみたいですね。

動画の②と③はりっ君と陣も登っていませんが、まだ、膝の曲げ伸ばしが出来ておらず、伸ばしたまんまです。
初めての第一回目はこれでよくて、「膝も入れろ」なんて言うと「壁に向かって突っ込む」だけで必死なのに、そこまで頭が回らないのです。
ですので「膝が入らなくて」も登れる高さに丸太を入れてしたわけ。

試合大好き陣くん♡

黒山選手は自分自身も毎日柔軟体操をやって、体をタコ人間にしています。同じく、子分のりっ君と陣にもタコ人間を強制してやらせています。
体の硬い柔らかいは天性のもので、柔らかいのは何もしなくても生まれつき柔らかいのです。陸は硬くて、陣は柔らかいですね。

体の硬い柔らかいは、乗るライディングには何の関係もなく硬いくせにライディングフォームは柔らかいのを何人も知っています。
でも、この体の硬い柔らかいは、転んだ時、思わぬ方向へ関節が曲がった時にきいて、怪我防止に大いに関係があるのです。

お相撲はまずは「股割り」をやらされます。股割りとは、お尻をつけて大きく足をどれだけ広げられるかで、これが広ければ広いほど、転ばされた時の怪我が少ないのはスポーツ科学のなかった大昔から分かっているみたい。

動画の①と②、陣はけっこうな転び方をしていますが、転んだことのビックリに泣いているだけで、どっこもどうもありません。こういう二つの転び方の時こそ体の硬い柔らかいがきいてくるのです。

もう一つ、陣の本能の素晴らしさは「転ぶ時に必ず、瞬間、転ぶ方向を見ている」ことですね。動画の②の通り、これは練習しても訓練しても身につかない、持って生まれた習性で「よくぞ持って生まれてきた」ですよ。

練習大好きりっくん♡

動画の①も②も、ちょっとした斜めの斜面登り、キャンバー登りですね。